
【子ども時代〜パン屋開業】
子どもの頃の私は人見知りで体も弱く、外で友達と遊ぶよりも家で過ごすことが多い子どもでした。
そんな中で好きなお菓子やパンを作るうちに、ハーブやアロマなど「体にやさしいもの」に惹かれていき、自然食にも興味を持つようになりました。
学生時代に天然酵母パンに出会い、レーズンやライ麦といった素材から酵母をおこしてパンを作るというプロセスが面白くてはまり、研究を重ねました。
ついには東京のパン屋で2年半修業したのち、家族の協力のもと小さなパン工房を開きました。
素材にこだわった身体にやさしいパンを届ける日々。
「今まで食べたパンの中で一番おいしい」「体が喜んでいる」そんな声が励みとなり、忙しさも早起きも苦にならず、どうしたらもっとよいパンが焼けるか試行錯誤しながら、パン職人として過ごしていました。
【サロンを始めた経緯】
そんな矢先、父の膵臓がんが見つかります。大きなショックでしたが、家族で父の闘病を支える生活が始まりました。末期で手術もできず、自然療法を選んだ父。最後まで自宅で過ごし、趣味の畑を楽しむなど前向きだったのが私たち家族にも救いでした。
ところが、あるとき足がパンパンにむくみ、ひどく膨れ上がってしまいました。医師も手立てがないなか、アロマセラピーをかじっていた私は、藁にもすがる思いで父の足をオイルでさすりました。すると数十分のうちに腫れが引き、表情までやわらいだのです。
「医療にできないことが、アロマセラピーにはできる」――その体験が原点となり、私はアロマセラピスト資格を取り、介護の仕事などをしながらも思いをあたため続け、ついにサ2020年に念願のアロマセラピーサロンをオープンしました。
サロンの雰囲気や施術で、「癒されました」と喜んでいただくことにやりがいを感じつつ、一方で、癒しだけでは変わらない現実にぶつかります。沈んだ表情で来られた方が笑顔で帰っていかれるのは嬉しい。でも一か月後、また同じ腰痛や膝痛を抱えて来店される。
「これって本当に良くなっているのかな?」
根本的には治っていないことに薄々気づきながらも、お客様も私もそれが当たり前になっていました。おしゃべりやリラクゼーションはもちろん大切。でも、毎月通っているのに症状が改善していかないのはどうしてなんだろう?
答えのないまま、どこかモヤモヤとした日々を過ごしていました。
【ゆるかかと歩きとの出会い】
もっと根本的に治すための情報を探していたある日、インスタで見つけたオンラインセミナーの広告。
なぜか気になって申し込んだことで、私の人生は一変しました。
「足には正しい使い方がある」
その一言を聞いたときは、頭の中が真っ白になりました。
それまで私は、足の使い方にルールがあるなんて思ってもみませんでした。
それまで私がなんとなく正しいと思っていた、足をまっすぐに伸ばして足指で蹴り出すといった歩き方は、足の専門家やマスコミによる情報でした。
ところがこのセミナーで聞いたことは、それとはほぼ真逆だったのです。
「今までやってきたことは間違っていたの?だから治らなかったのか!」、「でも、本当にこれが正しいのだろうか?」と頭のなかはパニック状態。セミナー後もしばらく呆然として、立ち上がれないほどの衝撃でした。
そんな葛藤はありながらも、直感的に「これはきっと本物だ」と感じた私は、その後先生のYouTube動画をいくつも観るうちに確信はどんどん深まり、いてもたってもいられずに数か月後にはインストラクター資格を取るため東京へ向かっていました。
【人生を変える歩き方】
資格取得からわずか2か月後、私はサロンのお客様たちにモニターをお願いしました。
正直に言うと、資格取り立ての自分が教えて本当に効果が出るのかなという気持ちもありました。でも、その不安はいい意味で裏切られました。
レッスンを重ねるうちに、膝や腰、外反母趾の痛みがなくなっていく方があらわれ始めたのです。少しずつ技術も上がり、本腰を入れて教えていくと、1~2回で痛みが取れたり、外反母趾の角度が大幅に良くなったり、最初のころ杖を使っていた方が階段もスイスイ上れるようになったり、その効果に私の方が驚くほどでした。
「長年の痛みが消えた」、「階段が楽になった」、「歩くのが楽しくなった」
そんな喜びの声とともに、表情まで明るく生き生きと若々しく変わっていく皆さんの姿に、「ああ、やってよかった!」と心底思います。歩き方がここまでの変化をもたらすことに感動しつつ、今もこの歩き方をお伝えしていることは、私にとって大きな喜びです。
探していた答えは、「歩き方」という毎日の生活の中にありました。
何気ない一歩が、人生をこれほどまでに変えるとは思ってもみませんでした。
身体にやさしい食べ物やケアを追求してきた、その先にあったのは…
『身体にやさしい歩き方』でした。
今も思い出す言葉があります。
「できるだけ多くの人を治してください」
東京に資格を取りに行った日、中島先生が贈ってくださった言葉です。
どこに行っても治らなかった。もう年だからとあきらめていた。
そんな方にこそ、この歩き方を知ってほしい。一人でも多くの方が「ゆるかかと歩き」によって痛みや不安から解放され、もっと自分らしい希望に満ちた人生を生きるお手伝いをしたい。そんな思いで、ライフワークとなったこの仕事に取り組んでいます